みなさんは、日曜朝のスーパー戦隊シリーズ『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』をご存知でしょうか? 桃太郎をモチーフにした戦隊モノで、今年3月から放映開始されました。
なかなか面白いので私は毎週視聴しているのですが、なんと第7話では、将棋を指すシーンが出てきました。
ドンブラザーズ第7話 はるかの高校にタロウがやって来た
『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』第7話、ストーリーは次の通り。
戦隊メンバーの一人・鬼頭はるか(イエロー担当)が通う高校では、月に一度、地域の住民を講師に招いての特別授業が行われます。いろいろな人から話を聞いて、人生経験を学ぶという趣旨ですが、今回の特別講師は、なんと主人公レッドの桃井タロウ。
タロウの職業は「宅配便の配達員」なのですが、彼の職場に、はるかの通う高校から「誰か講師を派遣してくれ」と依頼があったそうです。同僚たちとのジャンケンで負けたタロウが、講師役として高校にやって来たというわけ。
タロウはいろいろ話をしますが、その偉そうな態度に、生徒がカチンときます。まずは空手部主将・秦野が、「先生の態度がずいぶん偉そうでムカつきます。押忍ッ」と言って、タロウに勝負を挑みました。しかし、あえなく返り討ち。
将棋部部長・鈴木がタロウに将棋で勝負を挑む!
「先生、次は僕と勝負しませんかぁ?」メガネクイッ
次に立ち上がったのは、なんと将棋部部長・鈴木。鈴木は得意の将棋でタロウを蹴散らそうというのです。
桃井タロウ「将棋か。子どもの頃に一度だけしたことがあるな」
鈴木(一度だけ? 勝ったな)ニヤリ
桃井タロウ「面倒だ。一手1秒で指そう」
鈴木「えっ1秒」
まさかの超早指しに一瞬狼狽する鈴木ですが、「なめるなぁ~!!」と闘志むき出しでタロウに挑みかかります。お互いが飛車先の歩を突き、相掛かりっぽい出だし。↓図は、いま、鈴木が▲6六歩と指した局面。
鈴木ィィィィィ!!
▲6六歩はアカンぞぉ!!
その手は大悪手じゃあ!!
タロウに△8六歩と指されてしまいました。以下、▲同歩△同飛の場面は、次の△8七飛成を防ぐ手がなく(=▲7八金と上がると△8七歩と打たれて終了)、その代償もない。早くも鈴木必敗の図です。
断言する
鈴木は弱い
一手1秒将棋でも、ある程度心得がある人なら絶対に犯さないミスですね。鈴木は将棋部部長ということですが、たぶん級位者でしょう。はい、↓が投了図です。
タロウの玉はまったくの手つかず。駒割りも角金桂得。鈴木の飛車や銀は、攻めにも守りにも全く働いていない完全な遊び駒。
鈴木ボコボコやん
「まっ、参りましたぁ~」と情けなく退散する鈴木。自分の土俵で戦ってこれかい(笑)